10-11  ACミランの布陣がどうなるかを占う

 ネスタ、ピルロ、リバウドらを獲得した02-03以来の大補強をかんこうし、夏の移籍マーケットの王者となったACミランのフォーメーションを考えてみる。しかし、よくベルルスコーニ会長はお金を出したものだね。サッカーに興味がない子供たちに財布のひもを握られているというが。あと、ミニミーそっくりなガッリアーニ副会長(GM)は、お金さえあれば良い補強するんだね。

 今季のミランの補強には100点満点をつけたい。それぐらい素晴らしい補強だった。主だったところをざっと見てもこんな感じ

獲得した選手 金額 獲得した狙い
イブラヒモビッチ(28才)

今季終了後に2400万ユーロ(現在はレンタル)

昨季の最大の懸案材料であったセンターフォワードとして。

ソクラティス・パパスタソプーロス(22才)

500万ユーロ 右サイドバックとして。しかしセンターバックとしても優秀なことが明らかに。
ジェペス(34才) フリー 昨季のアキレス腱であった、ネスタのバックアッパーとして。
K・P・ボアテング(23才)

ジェノアからレンタル(買取オプション付)

センターハーフの若返りのため
ロビーニョ(26才) 1400万ユーロ ロナウジーニョ(及びパト)のバックアッパーとして。


 

  

  なんだかDQN臭が漂うボアテング(右の画像)。ミランはこのテの選手の扱いは上手いです。あまりDQN選手で失敗するイメージはない。


 しかし、ボアテングだけならまだしも、イブラもロビーニョもDQNの性質を持っているw ロビーニョも26才だしそろそろ落ち着いてくれるだろうか?

 



 なにげにウルグアイの若手右サイドバックであるモンテロンゴなども獲得しており、層は格段に厚くなった。そして予想されるフォーメーションは以下のとおり。

  イブラヒモビッチ  
ロナウジーニョ パト
 
セードルフ アンブロジーニ
 
  ピルロ  
 
アントニーニ ザンブロッタ
チアゴ・シウバ ネスタ
 
  アッビアーティ  


  おそらくはこうなるでしょう。CLではトリプルボランチではなくダブルボランチにして、4-2-1-3(4-2-3-1の両翼がより前傾になった形)を用いるかもしれない。(ちなみに、これは昨季4-2ファンタジーアと呼ばれ騒がれた形。レオナルドがローマ戦の後半に用いて、イタリアサッカーファンに衝撃を与え、その後モウリーニョがインテルで採用しCLを制覇した。そう考えると、レオナルドは偉大だったなあ。1年目で戦術トレンドを作るとは)

 4-2-1-3にすれば、パト、ロナウジーニョ、イブラヒモビッチ、ロビーニョの4人を同時に使うことができる。その代償として、ピルロが出られなくなる可能性が高いが・・・今でもピルロ依存は顕著に見られるだけに、非現実的な形かもしれない。

 若干気がかりなのは、アッレグリ監督が4-3-1-2、4-3-2-1(クリスマスツリー型)を愛用してきた点だが、ロナウジーニョがトップ下では上手くいかないことが明らかなため、たぶんやらないでしょう。この形のトップ下は、4-2-3-1のトップ下よりも役割が重大だからね。

  不明なのは右サイドバックの序列。個人的には、ソクラティス>アバーテ>ザンブロッタ>ボネーラであるが、1節目はボネーラが使われた。アッレグリがソクラティスをセンターバックと考えているとなると、ザンブロッタの復帰後、どうなるのかは予想しにくいね。


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