シュテファン大聖堂(ステファン寺院)と並ぶウィーン市内の名所である、“新王宮”。
豪華絢爛としか形容しようのない、巨大な建築物が立ち並ぶエリアのはずれにあるのが、このウィーン国立図書館。
おそらく、新王宮の建築群の中にあっては地味な存在。
しかし、“ハプスブルク家の蔵書20万冊が現存する図書館”、“世界で最も美しい図書館”と聞けば行かずにはいられない。
間接照明の暗い館内に並ぶ、茶色く統一された背表紙の本。
正直何の本なのかサッパリなのだが、いるだけでも居心地がよい空間だった。
天井にはフラスコ画が描かれている。
建造を命じた皇帝カール6世の像が目立つが、天井のフラスコ画にもカール6世が描かれている。
何の本が並んでいるかは分からないが、本の装丁に関してはじっくりと観察することができた。
私は本というと文庫本ばかり買いがちこのような渋い色合いの味わい深い装丁の本は眺めているだけでも満足できる。今後はハードカバーの本の収集でも始めてみようかなどと思いつつ、図書館を後にしました。